14冊目はGRでT.C. Jupp著のRich Man, Poor Manです!
語数……3100語
難易度……読みやすい。本書はGR(英語学習者向け)であり、Macmillan ReadersのBeginnerレベルとなっています。作品にもよりますが、Beginnerレベルの多くは英検3級~準2級程度で十分に理解して読めると思います。
本書の紹介……田舎に住むAdamはある日、離れて暮らす息子のSaulからの手紙を受け取ります。Adamは文字を読むことができなかったので、学校の先生に手紙の内容を教えてもらうことにしました。手紙には100 ポンド分のmoney order(=郵便為替)が含まれていました。Adamは換金のために遠く離れた郵便局に向かうことにしました。しかし郵便局では身分証がないので換金はできないと言われてしまいます。田舎では誰もが自分のことを知っていたのでAdamは怒ってしまうのですが──
というお話です! GRの易しめのレベルなので難しい単語はあまりないと思いますが、money order(=郵便為替)は意外と知らない人が多いように思います。
タイトルでは【大人におすすめ】と書きました。序盤から結末まで含めて、大人なら結構考えさせられるのではないかと思います。ネタバレになるので詳細は記しませんが、私は結末でかなり複雑な気持ちになりました。
知識の格差がもたらす結果の違いについて思いを馳せること間違いなしの1冊です。
読みやすいけれど考えさせられるGRが読みたい人にはぜひ読んでいただきたいです。
【おすすめの洋書紹介(14冊目)】
〈追記〉
27冊目で紹介するThe Magic Barberも似たようなオチで面白いです
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