おすすめの洋書紹介(182冊目)The Jacket【Andrew Clements】【読みやすさ普通】【児童書】【考えさせられる】

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 おすすめの洋書紹介182冊目はThe Jacketです! 本書はAndrew Clementsによって書かれた児童書の1冊となっています。多読に取り組む方の多くは彼の名前を聞いたことがあるのではないでしょうか。子供たちの日常を描きながらも、考えさせられることが多くあり、児童書と敬遠せずにぜひ大人の皆さまにも読んでいただきたい本がたくさんあります。

語数……9432語

難易度……読みやすさ普通。ネイティブ向けの児童書を読み慣れている方であれば、読みやすく感じるかもしれません。難しい単語や文法はあまりなくスムーズに読めると思います。文字の大きさは小さすぎず(小学校高学年向けの児童書に一般的なサイズ)、適度に挿絵も入っています。Amazonの商品ページでは対象年齢8~12歳の表記となっていました。参考までに記しておきますが、自分は多読累計1399万語、英検1級の時にこの本を読みました

ストーリー紹介……白人の男の子のPhilが校内で昼食代を忘れてしまった弟を探していると、弟と同じジャケットを着ている男の子を見つける。後ろ姿から弟だと思って呼び止めるが、ジャケットを着ていたのは弟ではなくアフリカ系アメリカ人の男の子のDanielだった。Philは弟のジャケットを盗んだのだと主張するが、Danielは盗みなどしておらずおばあちゃんからプレゼントでもらったのだと主張する。2人は言い争うが、なんとどちらの主張も正しかったのである。DanielのおばあちゃんのLucyは、Philの家族とも関わりが深くて──

 というお話です! 最初はどんな方向に着地するんだろうと思いながら読んでいましたが、読み進めていくうちにそうなるのか……!と納得しました。それと同時に、Philの立場でもDanielの立場でも複雑な気持ちになりそうでいろいろと考えさせられてしまいました。日本に住んでいるとあまり意識することはないかもしれませんが、Philは物語の中で自分が住んでいるエリアには白人しかいないのではないかといったことにも徐々に気付いていきます。

 この本は2003年に出版されていますが、20年後の2023年(現在)であっても色あせない内容だと感じました。ぜひ大人の読者の方にも読んでいただきたい1冊です

                  【おすすめの洋書紹介(182冊目)おわり】

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