おすすめの洋書紹介197冊目はFront Deskという児童書です! Front Deskのシリーズとして続いていますが、今回紹介するのはシリーズの1冊目になります。作者の実体験が大いに反映されていることをふまえて読むと、他の児童書とは違った味わいもあるのではないかと思います。
語数……64171語
難易度……読みやすさ普通。ただし普段からネイティブ向け児童書を読み慣れている人であれば、わりとスラスラ読めるかもしれません。見慣れないイディオムは時々出てきますが、難しい単語はあまり登場しません。主人公の女の子の視点からの一人称でずっと描かれるので、物語の進行は分かりやすいと思います。ちなみにAmazonの商品ページでは対象年齢8~12歳の表記となっていました。参考までに記しておきますが、自分は多読累計1523万語、英検1級の時に本書を読みました。
(カラフルでかわいい表紙です↓)
ストーリー紹介……主人公のMiaは自由な国でいい生活を送りたいと考えた両親と一緒に、中国からアメリカに移住してきた女の子。しかし現実は両親が夢見ていたようないい生活とはほど遠く、なかなかいい仕事に就くこともできずに貧しい生活を送る日々だった。やっと見つけた住み込みでのモーテルの運営だったが、オーナーは搾取することしか考えておらずMiaの両親は低賃金での長時間労働を余儀なくされていた。Miaはモーテルのフロントデスクで仕事を手伝うことに。フロントデスクでの仕事は大変なこともたくさんあるが、やりがいが大きくMiaは誇りを持って仕事を続けていく。様々なトラブルに直面しながらも、なんとか切り抜けていく。そんなMiaには夢があって──
というお話です! 明るい語り口に反してMiaが直面していく現実は結構残酷だったりするのですが、希望を感じさせる展開もいろいろとあるのでぜひみなさんにも読んでほしい1冊です!
日本語訳もあるようです↓
【おすすめの洋書紹介(197冊目)おわり】
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