おすすめの洋書紹介(110冊目)Three Love Stories from O. Henry 【比較的読みやすい】【短編集】【GR本】

Christmas Gift New Year Holidays  - monicore / Pixabay おすすめの洋書 
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 おすすめの洋書紹介110冊目はThree Love Stories from O. Henryです! O. Henryの短編集で、3つのお話が楽しめます。タイトルにはLove Storiesとありますが、ここでのloveは恋愛だけではなく、友人や家族への愛情といったものも含まれた内容となっています。私がこの本を読んだきっかけは、高校時代の課題図書だったということですが、改めて読み直してみると表現などいろいろと勉強になるところがありました。大人の方にもおすすめです。

語数……9000語(自分で計算したので目安です)

難易度……比較的読みやすい。The Last Leaf(=『最後の一葉』)とThe Gift of the Magi(=『賢者の贈り物』)は有名なので、すでに日本語で読んだことのある方も多いかもしれません。3つ目のThe Church with an Overshot-Wheelは2つに比べれば知名度は低いかもしれまんが、展開は十分に把握しやすいと思います。本書はO. Henryの原文ではなく、英語学習者向けに書き直されたものとなっています。参考までに記しておきますが、自分は多読累計1166万語、英検1級の時にこの本を読みました。(2回目に読み直した時のタイミングです)

Amazonも楽天もリンクは見つけられませんでしたが、こちらの本です↓

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ストーリー紹介……この本には3つのお話が入っています。

The Last Leaf(日本語では『最後の一葉』として知られる作品。ジョンジーは肺炎が流行する地区で運悪く感染してしまった。状態は悪く、友人のスーは励ますものの、ジョンジーは悲観的だった。寝込む彼女は窓から見えるツタの葉を眺めて考える。この葉が全部落ちる時に自分も死んでしまう──)

The Gift of the Magi(日本語では『賢者の贈り物』として知られる作品。ジムとデラは夫婦で貧しい生活を送っていた。クリスマスが近づいてきて、彼らは貧しいながらも互いに素敵なプレゼントを渡したいと考えていた。まともなプレゼントを買うお金のなかったデラは、自慢の綺麗な長い髪を売ってプレゼント代を捻出することにするのだが──)

The Church with an Overshot-Wheel(邦題『水車のある教会』で、水車のある珍しい教会の成り立ちが語られる。その教会を作ったのはエイブラムという粉ひき職人の男性だった。彼はその地域に住んでいた頃、小さな娘と妻と共に幸せな生活を送っていたのだが、ある日愛娘は行方不明になってしまった。何年経っても娘は見つからず、彼は他の地域に引っ越すことにしたのだが──)

 というお話です! どれも考えさせられるエピソードばかりなので、ぜひ読んでいただきたいです。また、英語の表現も素敵な箇所がいくつもあります。たとえば、The Last Leafでは、肺炎の流行を表現する際に、肺炎が擬人化されて説明されます。This stranger(=肺炎のこと)touched people here and there with his cold fingersのような文が出てきます。あちらこちらで冷たい指で人に触れることが病気の流行を意味しているのが文学的に思えます。このように、表現を楽しむ観点でもおすすめできます。

             【おすすめの洋書紹介(110冊目)おわり】

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