おすすめの洋書紹介164冊目はTHERE’S A BOY IN THE GIRL’S BATHROOMです! タイトルに書いた通り、今回は特におすすめです。私は元からLouis Sachar作品が大好きなのですが、今回もとても良かったです。タイトルからは想像できないストーリーでぜひ読んでいただきたいです✨
語数……36671語
難易度……読みやすさ普通。ネイティブ向けの児童書なので言い回しに見慣れないところはあるかもしれませんが、児童書としてはかなり読みやすい方に入ると思います。小学校が舞台の話を読み慣れている方であれば、前提もなんとなく想像しやすいのではないでしょうか。参考までに記しておきますが、自分は英検1級、多読累計1250万語の時にこの本を読みました。
ストーリー紹介……Bradleyはクラスメイトからも先生からも嫌われている小学生。友達はおらず、家では動物のマスコットたちと語り合う日々を送っていた。Bradleyはいつも素直になれず、思ってもないことを口にしてしまうし、勉強もまともに取り組むことができない。ある日、Bradleyの通う小学校に1人の風変わりなカウンセラーがやってくる。乗り気ではなかったが、BradleyはカウンセラーのCarlaの元に通うことになる。最初はやはり素直になれないのだが、広い心でユニークに受け止めてくれるCarlaに徐々に心を開いていくのだが──
というお話です! Bradleyが少しずつ心を開いていくところがとても良いです。他人も自分も全く信じられなかった彼に変わるきっかけを与えられたCarlaが素晴らしいと思いました。
最初はBradleyの言動がなかなか理解できず、なんでこの子はこんな態度を取ってしまうのだろうと疑問に思っていました。それでも読み進めていくうちに、Bradleyは完全な他人ではないのだということが分かってきたのです。もちろん程度に差はありますが、人間関係での悩みや自分に期待できないといったことは多くの人にとっては他人事ではないと思います。私が読み終わって感じたのは、自分もCarlaのようなカウンセラーに出会ってみたかったということです。
児童書ということでなかなか読む機会がない方もいるかもしれませんが、個人的には大人にもぜひ読んでいただきたい1冊だと強く思います✨
【おすすめの洋書紹介(164冊目)おわり】
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