5冊目はGRでMorton Rhue著のThe Waveです!
語数……6591語
難易度……大人なら読みやすい。本書はGR(英語学習者向け)であり、Penguin ReadersのLevel2となっています。Pearsonのサイトによれば、Level2は英検準2級程度のレベルのようです。冒頭に「大人なら読みやすい」と記したのは、大人で多少の世界史的知識があった方がより一層楽しめると思ったからです。難易度的には中高生でも苦労せずに読めるはずです。参考までに記しておきますが、自分は多読累計189万語、英検準1級の時にこの本を読みました。
本書の紹介……アメリカの高校が舞台。歴史の先生のRossは、生徒にヒトラーとナチスについて教えようとします。集団心理を学ばせるべく、先生はクラスで疑似的にThe Waveという団体を作ってみることにしました。そこには簡単な決まりがいくつかあるのみで、最初は生徒は面白がって団体の一員として振る舞っていました。しかし次第にThe Waveの結束力は先生が想定していた以上のものになっていき、脅威的な勢いを持っていくのですが──
という話です。なんとこの話、フィクションでありながら実話に基づいているのです。(詳細はWikipediaの『サードウェイブ実験』という項目で書かれています)だんだんと暴走していく集団心理の恐ろしさがよく分かります。大学時代に社会心理学の授業を履修したことがあるのですが、そこでもこの実験の話は取り上げられていました。
実話に基づいているということもあり、読後にとても考えさせられる1冊です。ぜひ読んでみていただければと思います。
映画にもなっているようです↓
【おすすめの洋書紹介(5冊目)おわり】
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