26冊目の洋書紹介は絵本になります。Jon Klassen著のThis Is Not My Hatです!かなり短い絵本なのですが、とても印象に残るラストとなっています。同じ作者の他の帽子の本を読んだことのある方には想像できるかもしれません。
語数……205語
難易度……読みやすい。Amazonでは対象読者年齢5歳以上となっていました。参考までに記しておきますが、自分は多読累計562万語、英検1級の時にこの本を読みました。 子供向けの絵本であり、語数も約200語でとても短いです。しかし難易度や短さだけで敬遠せずに、ある程度英語学習が進んだ大人にもぜひ読んでほしいと思います。
ストーリー紹介……帽子をかぶった小さな魚が泳いでいます。しかしその帽子は小さな魚のものではなく、眠っている大きな魚から盗んだものでした。小さな魚は自分が盗んだことがばれるとは全く思っておらず、帽子をかぶったまま遠くへと泳いでいくのですが──
というお話です! これ以上書くとネタバレになってしまうので、表現について言及しようと思います。本書は短いながらも勉強になる表現がたくさん出てきます。
たとえばmake it(=成功する、うまくやる等の意味)という表現は小さな魚が何度も使っています。”I knew I was going to make it.” などですね。文脈に沿って意訳すれば「逃げられるに決まってるんだから」のような感じでしょうか。それから”Nobody will ever find me.”なども絵本や洋書ではよく出てきますが、初期の英語学習者だと英作文ではなかなか思いつきにくい表現かもしれません。
普段GR(英語学習者向け)や一般的な洋書を読んでいる人にもぜひ読んでいただきたい1冊です。個人的にはイラストの色遣いがとても好きなので、視覚的にも楽しめると思います。
【おすすめの洋書紹介(26冊目)おわり】
〈追記〉
実は同じ作者の違う帽子のお話を以前このブログで紹介しています。
こちらもぜひ読んでみてください✨
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