おすすめの洋書51冊目はOxford DominoesのGR本でThe Bottle Impです! 願いを叶えてくれるいわくつきのアイテムを中心としたお話で、緊張感があって楽しく読めると思います。ちなみに今回紹介するのは英語学習者向けのバージョンですが、原作を書いたRobert Louis StevensonはTreasure Island(=『宝島』)や The Strange Case of Dr. Jekyll and Mr. Hyde(=『ジキル博士とハイド氏』)といった有名な作品の作者でもあります。
語数……3496語
難易度……読みやすい。Oxford Dominoesという英語学習者向けシリーズのStarterレベルです。英検4級程度で十分に読めると思います。
ストーリー紹介……ハワイに住む男性のKeaweは貧しかったが世界を旅すべくサンフランシスコへと向かった。彼は大きな家が立ち並び幸せそうな人々が暮らすエリアの中に、美しい家に住む悲しそうなおじいさんを見つける。おじいさんはKeaweに奇妙な話を語ったのだった。おじいさんは中で不思議な火の灯ったボトルを見せた。その中には願いを叶えるimp(=小悪魔、本の単語説明ではa very small and very bad person)が入っていた。しかし無条件で願いを叶えてくれるわけではなかった。Impの入ったボトルは死ぬまでに手放さないと持ち主は地獄行きになってしまうのだった。また、手放すにあたっても手に入れた額よりも少ない金額で売る必要があった。おじいさんからボトルを手に入れたKeaweはハワイに戻り、庭付きの美しい豪華な家と大きな土地、それから大金を手に入れた。Keaweは地元で有名になり、海で出会った美しい娘のKokuaと結婚して幸せな生活を送っていた。手放さなければ地獄行きになるボトルも友人に売ったKeaweであったが、幸せな生活は長くは続かず再びボトルを買うことになってしまい──
というお話です! 不穏な感じですが、こちらは一応ハッピーエンドになっているので安心して読んでいただければと思います。
今回は願いを叶える曰くつきのボトル(ハッピーエンド)についてのお話を紹介しましたが、願いを叶えるアイテムで悲惨な結末を迎える話もあります。読んでみたい方はThe Monkey’s Pawについての記事がおすすめです↓
【おすすめの洋書紹介(51冊目)おわり】
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