魔道祖師が好きな人におすすめしたい洋書特集~シリアス編~

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 魔道祖師が好きな人におすすめしたい洋書特集第2弾です! 今回はシリアス編と名付けましたが第1弾の方は癒される絵本編となっています↓

 今回の記事も前回に引き続き、完全に趣味に振り切ったものになっています。ここ数か月あまりにも夢中になっていたもので、勢いで記事にしてみました。

 そもそも魔道祖師とは何か?というところから始めます。原作は中国の小説ですが、日本でも小説の翻訳版やアニメ、実写ドラマ(タイトル『陳情令』)、ラジオドラマといった様々な展開がなされているコンテンツです。日本語版アニメ放映時には「世界でシリーズ累計110億回再生超」を謳っているという驚きのスケール! 以後の日本での再生回数を考えれば、現在では110億回を大きく上回っていることと思います。

 第1弾の記事を書いた直後から実写ドラマ版(タイトル『陳情令』)を少しずつ観ているのですが、緻密に再現された世界観や役者さんたちの迫真の演技にあっという間に夢中になってしまいました。

「陳情令」日本オフィシャルトレーラー・吹替版

 上のトレーラーは日本語吹き替えになっていますが、現時点では吹き替え版は作成されていません。字幕版(音声中国語、字幕日本語)での配信となっています

 余談ですが、最近連続でこのドラマを観ていたら、少しずつ中国語が聞き取れるようになってきました。もちろん意味は分からないですが、単語はいくつか覚えてきた気がします。この短期間で効果を感じたことを思えば、英語のリスニングもちゃんとやったら効果が上がるんだろうなと実感しました。前回(と言ってもだいぶ前ですが)のTOEICのリスニングは480/495でした。TOEIC用の対策をしていなかったスコアなので、英語でドラマを見まくればもう少し満点に近づくかもしれないと思いました。(それよりも問題集を使った方が効率的なのかもしれませんが……)

 そろそろ本題に入ろうと思います。前回同様、魔道祖師を知っている人でないと読んでもあまり意味が分からないと思うので、基本的にすでに知っている人向けです。

※最初に書いた通り完全に趣味に振り切った内容となっています

 今回紹介するのは、Hamlet Prince of DenmarkとOthelloの2冊です

(どちらもこれまでに本ブログで取り上げたものになりますのでご了承ください。)

①Hamlet Prince of Denmark 2369語

 ハムレットはシェイクスピア四大悲劇の1つです。主人公の父親が死後幽霊となって自分の死の真相を語り、復讐を支持する物語です。詳しい紹介は以下を参照してください↓

 ハムレットでは、主人公が父親の死の真相を明らかにすべく情報を集める際に狂人を装います。探っていることをバレないようにするための策なのですが、これがうまくいって周りからは本当におかしくなってしまったと思われるのです。一方、魔道祖師でも復讐の手段として死後蘇った主人公が痴れ者のふりをして事件を解決するというエピソードがあります。読者からすればなんのためにまともでないふりをしているのか分かりますが、作中の人物からすれば不審に思えるという点はどこかコミカルでもあります。また、魔道祖師では問霊というものを行って死者の魂と会話をして情報を引き出すことがあります。そのあたりも、ハムレットで幽霊が暗殺の真相を生者に訴える場面と重なるかもしれません。

②Othello 11678語

 こちらもシェイクスピアの四大悲劇の1つです。本書では信頼していた部下に陥れられる主人公の悲劇が語られます。詳しい紹介は以下を参照してください↓

 ネタバレになるのであまり書きませんが、魔道祖師では信頼されている人物の恐ろしさや裏切りといったものが大いに描かれています。主題はそこではないと思いますが、人間心理の怖さやそれが生み出す悲劇はどこかOthelloにも通じるところがあるのではないでしょうか

 今回紹介したのはどちらともシェイクスピアの四大悲劇(『ハムレット』『オセロ』『マクベス』『リア王』)のGR(英語学習者向け)本でした!

 一見ピンとこないかもしれませんが、古代中国が舞台になったファンタジーの魔道祖師とシェイクスピアの悲劇は親和性が高いと個人的には思っています。シェイクスピアはなんとなく難しそうと思っている方にも、このようなきっかけで読んでいただけたら幸いです。時代設定は身近ではなくても、シェイクスピア作品には現代にも通じる人間の心理がよく描かれていると思います。もちろん原作で読もうと思えば難しいですが、英語学習者向けに読みやすいものもたくさん出版されているので一度手に取ってみてはいかがでしょうか?

           【魔道祖師が好きな人におすすめしたい洋書特集~シリアス編~おわり】

今回ブログで触れた2冊のリンクはこちら

魔道祖師の原作はこちらです↓ 表紙がとても綺麗で気に入っています

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