おすすめの洋書55冊目はシェイクスピア作品の四大悲劇の1つであるOthelloのGR(英語学習者向け)版です! 『オセロ』はなんとなく名前を知っていても内容までは詳しく知らないという方も多いのではないでしょうか。シェイクスピアの原文の難易度は高いですが、今回紹介するのはリライトされたバージョンなので気軽に楽しめると思います。
語数……11678語
難易度……比較的読みやすい。この本はPenguin ReadersというGR本のシリーズのレベル3に属しています。文法や単語は比較的易しいのでストレスなく読めると思います。ネックになるところがあるとすれば登場人物を正確に覚えるところかと思います。この作品に限らず、シェイクスピア作品は登場人物の把握が少し難しいところがあるかもしれません。
ストーリー紹介……オセロは輝かしい戦績を持つ軍人であり、美しく賢い女性のデズデモーナを愛していた。デズデモーナの父親はオセロの人種を理由に娘の結婚に強く反対していたが、オセロとデズデモーナの2人は互いを愛し合っていた。しかし彼らの幸せな生活は長くは続かない。オセロの旗手であったイアーゴーはデズデモーナが他の男性と関係を持っていると言い出す。デズデモーナは夫のオセロだけを愛していたのでそんなことをするはずもなかったのだが、オセロは妻の不貞を疑ってしまう。オセロは嫉妬と怒りで燃え上がり──
というお話です! 最後まで読むとイアーゴーの計画の恐ろしさがよく分かると思います。はっきり言ってしまうと救いようのない話なのですが、シェイクスピアの名作なので読んで損はないはずです。時代設定は現代ではありませんが、現代を生きる人間にも共通する登場人物の心理状態には心を動かされることと思います。
個人的には現代だからこそ読んでほしい名作の1つです✨
【おすすめの洋書紹介(55冊目)おわり】
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