おすすめの洋書紹介146冊目はIf You Could Be Mineです! タイトルに書いた通り本書は恋愛のお話ですが、同性愛が固く禁じられたイランにおける女子の親友同士のお話という点で一般的な恋愛小説とは異なっています。前から読もうと思っていて最近やっと読んだのですが、1ページ目から引き込まれるストーリーでした✨
語数……52585語
難易度……読みやすさ普通。本書はネイティブ向けのペーパーバック本です。使われている語彙や表現はそれほど難しくないと思います。主人公の女の子の視点から語られるので、一人称視点の児童書などに慣れている人であれば比較的読みやすく感じるかもしれません。難易度はともかく、内容的な意味ではある程度の年齢になってからの方がいいかもしれません。参考までに記しておきますが、自分は多読累計1189万語、英検1級の時にこの本を読みました。
ストーリー紹介……主人公の女の子のSaharは同性の親友のNasrinが大好きだった。SaharとNasrinは小さい頃から大の仲良しで、互いに将来は結婚したいとずっと思っていた。しかし彼女たちの暮らすイランでは同性愛は厳しく禁じられており、見つかれば最悪死刑になってしまうかもしれなかった。2人は大人たちの前では距離の近い親友として振る舞い続けることにしていたのだった。しかしそんな平和な日々は唐突に終わりを告げてしまう。Nasrinが年上の男性と婚約することが決まってしまったのである。それを知ったSaharはなんとかSaharと男性との婚約を阻止したいと考える。Saharは自分がNasrinと結婚できないのは性別が原因だと考える。性転換の手術は合法であることを利用して、Saharは男性になることを決意しようとするのだが──
というお話です! あらすじだけ見るとなかなかヘビーな感じなのですが(というか実際にシリアスな側面もそれなりにありますが)、Saharの語りはどこまでも等身大であっという間に引き込まれて読めてしまうのではないかと思います。
最後までなかなか展開が読めないこともこの本の魅力の1つなのではないでしょうか。
私は読み終えた後、しばらく余韻に浸ってしまったぐらい印象的な作品でした✨ みなさんもぜひ読んでみてください!
【おすすめの洋書紹介(146冊目)おわり】
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