おすすめの洋書紹介42冊目はWilliam Bee作の絵本でWhateverです! 絵本の中でもかなり短いのですが、とても衝撃的なので読んだらずっと忘れないと思います。大人が読んでも(というか大人が読むからこそ)印象に残ると思うので、皆さんにもぜひ知っていただこうと今回紹介することにしました。
語数……116語
難易度……とても読みやすい。ストーリーは同じパターンが数回繰り返されるので、一度掴むと楽に読めると思います。ただし、オチを正確に理解するにはある程度の年齢が必要かもしれません。
ストーリー紹介……登場するのはBillyという男の子とBillyのお父さん。Billyがどんな子供なのかということは冒頭に記されています。”Billy can be very difficult to please“とのことです。この文は絵本の全体のレベルを考えれば少し難しいかもしれません。しかしこの一文がピンとこなくても、読み進めていくうちに腑に落ちると思います。Billyはお父さんが何をしても、なかなか喜んだり満足したりしてくれない困った子なのです。お父さんは何とかBillyを満足させようと思い、とても背の高いキリンのところに連れて行ったり、とても小さな蝶を見せたりします。しかしBillyは何を見てもいつも同じ言葉しか言いません。それがタイトルにもなっているwhateverです。Whateverにもいろいろな意味がありますが、ここでは「別にどうでもいいよ」のようなニュアンスで用いられています。何をしてもwhateverしか言わない息子をお父さんはとても大きくて怖いトラのところに連れて行くのですが──
というお話です! 何をしてあげてもwhateverしか返事がない子供を育てるのは大変そうだなと思いながら読んでいましたが、ラストは結構衝撃的です。
とても短くて簡単に読める本なので、ぜひ最後まで読んでいただきたいと思います✨
【おすすめの洋書紹介(42冊目)おわり】
オチが想像できてしまうかもしれませんが、この本が好きな方はこちらも好きだと思います。以前このブログで紹介した帽子のシリーズです。
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