おすすめの洋書52冊目はSmall Pigという絵本です! 作者のArnold Lobelは『がまくんとかえるくん』等の有名な作品も書かれている方です。『がまくんとかえるくん』よりも知名度は低いかもしれませんが、Small Pigもとても素敵な作品なので今回紹介させていただきます✨
語数……796語
難易度……読みやすい。ネイティブ向けの絵本ですが、それほど難しく感じずに読めると思います。多少分からない単語があってもイラストが豊富なため、容易に推測できるはずです。
ストーリー紹介……農場に住んでいる子豚が逃げ出してしまうお話。農場で夫婦に飼われている子豚は柔らかい泥が大好き。しかしある日、農場全てを綺麗に掃除されてしまい、大好きな泥も全てなくなってしまった。怒った子豚はその夜に農場から逃げ出してしまう。大好きな泥を探している途中で気持ちの良さそうな沼地を見つけるけれど、他の動物たちからは追い払われてしまう。仕方なく他のところに向かうけれど大好きな泥は見つからない。都市の方に向かってみると、泥にそっくりなものが見つかった。子豚は喜んで座ってみたけれど、その泥は奇妙だった。どんどん固くなっていき、身動きが取れなくなってしまい──
というお話です! 大好きな泥が掃除されてしまい農場から逃げ出すというところからとてもかわいいのですが、先の展開はさらにかわいらしいものになっています。子豚の見せる様々な表情にきっと魅せられることと思います。個人的に面白かったのは、子豚が固めたばかりのセメントにはまってしまい身動きが取れなくなってしまったシーンです。物珍しさに人々が集まってきているというのに、「たいしたことないよ。豚が歩道ではまっているだけだから」のようなことを言っている人がいて結構シュールでした。大都市で豚が固めている途中の歩道にはまっていたら相当驚くと思うのですが……
というわけで、今回は癒されるかわいらしい絵本を読みたい方におすすめの1冊でした!
【おすすめの洋書紹介(52冊目)おわり】
コメント