おすすめの洋書紹介(11冊目)The Happy Prince【読みやすい】【GR】【泣ける】【幸福の王子】【オスカー・ワイルド】

Austria Graz City Buildings Skyline  - juergen-polle / Pixabay おすすめの洋書 
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 おすすめの洋書11冊目はOscar Wilde著のThe Happy PrinceのGR版です! Oscar Wildeは個人的に大好きな作家なのですが、原作は英語学習の初期の段階では難しく感じられるものも多いです。しかし有名な作家である分、彼の作品はGRという形で英語学習者向けに易しく書き直されたものも多く出版されています。素晴らしい作品ばかりなので、まずはGRから彼の作品に触れていただきたいです。

     語数……3137語

  難易度……読みやすい。本書はGR(英語学習者向け)であり、Dominoesというシリーズの            Starterレベルです。出版社のHPによればStarterは英検3~5級程度の難易度のようです。個人的には英検3級程度が理解できていれば問題なく読めると思います。

ストーリー紹介……ある街のとても高いところに幸福の王子の像がありました。像はとても美しく、目はサファイアでできており剣にはルビーがあしらわれていました。像は街の人の誇りでしたが、幸福の王子はいつも悲しんでいました。彼は高いところから街を見下ろして、貧困に苦しみ辛い思いをしている人々がいたことを知っていたからです。しかし彼は動くことのできない像なので街の人に直接手を差し伸べることはできませんでした。そんなところに暖かい地域へ移動している最中だったツバメがやってきます。ツバメは王子が涙を流していることに気付いて驚きます。王子は貧しい人を助けるために自分の剣に埋まったルビーをくり抜いてほしいと頼みます。ツバメは王子のお願いを聞き入れてルビーをくわえて寒空の中を飛んでいくのですが──

 というお話です! 王子とツバメの友情が美しく、ラストは悲しいですがとても綺麗な話です。作者は違いますが、読後の感覚としてはフランダースの犬のような感じかもしれません。私は初めて読んだ時に泣いてしまいました。

 感動するGRを読んでみたい英語学習者におすすめの1冊でした! お話を知らない方にもぜひ読んでいただきたいと思います✨

        【おすすめの洋書紹介(11冊目)おわり】

〈追記〉

 ここで紹介したのは英語学習者向けのバージョンでしたが、原作の方も短編なので実は単純な長さでいえば語数はあまり変わりません。使われている単語は少し難しいところもありますが、お話を知っていれば十分に理解できると思います。GR版を読んだ方は原作に挑戦してみるのもありだと思います。Oscar Wildeの原作は初期の英語学習者には難しめのものも多いですが、The Happy Princeは原作でも比較的読みやすいのではないでしょうか。

 私はこちらの原作の短編集も購入して読みました。The Happy Princeの他にもいくつかの有名な短編が収録されています↓

 

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