19冊目はGRのフィクションでPhillip Burrows, Mark Foster著のEscapeです!
語数……930語
難易度……読みやすい。本書はGR(英語学習者向け)であり、Oxford Bookworms LibraryシリーズのStarterレベルとなっています。出版社のサイトによればStarterレベルは英検5~3級程度の難易度のようです。参考までに記しておきますが、私は多読累計411万語、英検準1級の時に本書を読みましたがかなり簡単に感じました。漫画形式なので、GRを初めて読む人にも良いかもしれません。
ストーリー紹介……Brownは無実の罪で5年間刑務所に投獄されていた。無実であることを主張するが、その訴えが聞き入れられることはなかった。そんな彼はある日、小さな窓から自由に空を飛ぶ鳥を眺めていた。「自分もあんなふうに自由になれるのではないか」と思い脱獄を決意する。しかしBrownの脱獄はすぐに発覚し、追手から必死に逃げることになるのだが──
というお話です! 作中でcellという単語が『刑務所の独房』という意味で使われているのですが、cellを『細胞』と理解している方には新しい用法かもしれません。小さな区画とイメージすれば刑務所の独房も細胞もなんとなく共通したものとして理解できると思います。
個人的にこの話で面白いと思ったところは、当初はinnocent(無実)だったはずのBrownが逃げていくうちにinnocentではなくなっていくところです。もともと窃盗の容疑で逮捕されていたのに、逃げる途中で自転車を盗むという罪を犯したりしているわけです。
オチは物語が続くことを仄めかしています。本書の違った楽しみ方としては、このオチの続きを自分で予想して英作文のような形で書いてみてもいいんじゃないかと思いました。
GRを読み始めの方にぜひおすすめしたい1冊でした✨
【おすすめの洋書紹介(19冊目)おわり】
コメント