印象に残った英語の先生を振り返る                 ~ユニークで自由な考え方を持つ高校時代のA先生(仮)+α編~

Statue Of Liberty New York Manhattan  - Free-Photos / Pixabay 英語の先生を振り返る
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 英語を初めて学んだ中1から振り返ってみると、素晴らしい先生ばかりでした。中高や塾、大学での彼らとの出会いは、私が英語を好きでい続けることに大きく貢献していると感じます。先生との相性が悪ければ、教科に対する意識も変わってしまうかもしれません。英語の場合は相性が良い方が多かったので、その辺りは今でもとても感謝しています。

 というわけで、今まで出会った英語の先生について振り返ってみようと思います。これから数回に分けて書いてみようと思うので、今回は高校時代のA先生(仮)について触れることにします。

 A先生は私が高2の時に学校でライティングの授業を担当していました。授業そのものや教え方も好きだったのですが、それ以上に印象に残っているのが彼女のユニークな考え方でした。

 そのユニークな考え方の1つは、お昼ごはんに関するものです。

 A先生の授業はお昼休みが終わってからすぐのコマでした。お弁当は普通昼休みの間に食べますが、委員会や部活の都合で十分に食べる時間を確保できない生徒も時にはいました。通常は空腹を我慢して次の休み時間(教室移動があれば食べる時間はほとんどない)まで待つ必要がありました。しかしA先生は事情があってお弁当を食べきれなかった生徒には、授業の初めに食べる許可を与えていました。

 先生曰く、「私も息子のお弁当を作ってるから分かるけど、食べてもらえなかったら親が悲しむと思う。部活や委員会があって食べきれなかった人は最初に挙手して理由を言ってくれたら(静かに)食べていいからね」とのことでした。それを初めて聞いた時、こういう考え方もあるんだなと少し驚いたのを覚えています。

 そういうわけで、この先生の授業の時は最初にだいたい3~5人程度の生徒が挙手しました。先生は生徒の言う理由(「委員会で食べ終わりませんでした」等)を聞くと頷いて、食べることを促していました。そうすると許可された生徒は授業を聞きながら最初の5~10分で昼休みに残ってしまったお弁当の残りを食べるのです。彼らは静かに食べるので、他の生徒の邪魔になることもありません。もちろん一般的なお弁当なので、匂いや音(?)が強烈ということもありません。彼らは静かに食べ終わった後も、ちゃんと授業を聞き続けていました。

 空腹状態で昼もろくに取らずに午後の授業を受けるのは絶対に集中できないですよね。 朝ごはんを抜いている生徒の場合、集中できないどころではないでしょう。

 もちろんこれは生徒と先生の信頼があってこそです。先生だって、授業中に突然騒いでお菓子パーティーを勝手に始めてしまうような生徒であれば許可は出さないでしょう。

 お昼ごはんの他にも、A先生の考え方には他にも印象的なものがありました。それは授業を真面目に聞くかどうかについてです。

 私の通っていた高校ではスマホを自由に使うことができました。従って、望ましくはないですが理論的には授業中でもスマホで遊ぶことができます。

 しかしこの先生は「授業を聞かないのは私は止めないけど、その結果ついていけなくなった時には自己責任だからね」とおっしゃっていました。それを聞いて一理あるなと思いました。授業中に関係ないことをしていても結局は定期テスト等で困るのは本人ですよね。

 結局、この先生の授業では多くの生徒が自発的に集中して聞いていました。意見を言う場面でも沈黙が訪れることはなく、かなり積極的に参加していたのではないかと思います。自由にした結果、このようなプラスの効果が生じたのは素晴らしいことでした。もちろんこれも生徒が突拍子もない行動を起こさないと先生が信頼しているから成り立つことです。

 今回は全然英語の話はしていませんが、彼女の自由な考え方がもたらした良い効果は今でも印象に残っています。

 そういえばこの先生はニューヨークを中心としたアメリカに長く住んでいたそうです。もしかすると、その辺りも先生の考え方に影響していたのかもしれません。(単に元からの個人の価値観という可能性ももちろんありますが)

 ところでニューヨークといえば思い出したことがあります。彼女の授業を受けていた当時はそんなことになるとは全く予想していなかったのですが、なんと私はその数年後に1人でニューヨークに飛ぶことなるのです。(※なお数日間の観光旅行)しかしこちらは1ミリも旅慣れしている人間ではありません。国内の飛行機は言うまでもなく、なんと新幹線でさえ1人で乗ったことのない人間がふと思い立ってNY1人旅を決行したのです。

 そうは言ってもどう見ても幼い日本人がトラブルに巻き込まれないはずもなく、そこで私は人生で初めて命の危機を本気で感じることになったのです。NY到着初日に聞く英語が「俺たちに従わないとどうなるか分かってるんだよな、お嬢ちゃん?」なのは一生モノのトラウマですね。(密室空間でどうあがいても助けを呼べる状態になく数万円奪われましたが、なんとか生きて日本に帰ってきました)

 初日で受けたダメージがあまりにも大きかったのですが、それ以外は素敵な旅になりました。本場ブロードウェイでのショーや有名な美術館や博物館を楽しめたことは本当に良かったです。観光として純粋に楽しかったですし、英語を勉強してきて良かったという実感も味わえました。ニューヨークの話はまたどこかのタイミングで記事にしてみたいと思います✨

【印象に残った英語の先生を振り返る~ユニークで自由な考え方を持つ高校時代のA先生(仮)+α編~おわり】

 

高校時代の多読や英語学習の話はこちらで詳しく書いています↓

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