おすすめの洋書紹介120冊目はI Can Readの絵本でThe Drinking Gourd: A Story of the Underground Railroadです! Gourdはあまり馴染みのない単語かもしれませんが、ヒョウタンのことです。ただしここでのdrinking gourdというのは、北斗七星(=Big Dipper)と同じ意味で使われています。このあたりは説明するよりも実際に読んでいただいた方が分かりやすいと思います。
I Can Readの絵本はたくさん読んできましたが、本書はその中でも特に印象に残っているので今回紹介することにしました✨
語数……1778語
難易度……比較的読みやすい。本書はI Can Readというネイティブ向けの絵本のシリーズのレベル3に属しています。レベル2(Frog and Toadなど)と比べると、少し難しめの文や単語が出てくることもあるかもしれません。参考までに記しておきますが、自分は多読累計770万語、英検1級の時にこの本を読みました。
ストーリー紹介……Tommy Fullerは兄弟3人と家族で教会に訪れていた。しかし退屈してしまった彼は、一日中落ち着いて座っていることができなかった。何か面白いことをしようと考えたTommyは、賛美歌の最中にポケットからfishing line(=釣糸)を取り出して、リンゴの芯を括りつけたものを窓から投げてしまう。窓の外ではgeese(=ガチョウ)が食いついたため、教会は大騒ぎになってしまった。父親に怒られて教会から追い出されてしまったTommyは、家に帰って馬小屋へと向かう。そこでワラの詰まったワゴンに飛び込んでみたら、思いがけず見知らぬ人々に遭遇した。それは空に浮かんだ北斗七星を追い求めて、カナダへと逃げる黒人奴隷の家族だったのだが──
というお話です! 最初の教会の場面からは想像もつかないストーリー展開に驚きました。このお話はフィクションですが、最後の方のページに実際にあり得たかもしれない話だということが簡潔な歴史の説明とともに載っています。
楽しく可愛らしい絵本が多いI Can Readのシリーズの中ではシリアスな部類に入る本書ですが、いろいろと考えさせられるのでぜひ読んでいただきたいです✨
【おすすめの洋書紹介(120冊目)おわり】
今回紹介したのはI Can Readのレベル3ですが、レベル2でもおすすめのものがあります↓
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